
クラフトウイスキーに興味があるけれど…
「クラフトウイスキーってよく聞くけれど、どれから試せばいいのかわからない」
「専門的すぎて難しそうで手が出しづらい」
「高いお酒だから、失敗したくない」
そんな声を、最近よく耳にします。
確かに、クラフトウイスキーは一見ハードルが高い存在です。海外の名だたる銘柄と比べて情報が少なく、味の想像もつきにくい。最初の一歩を踏み出すには、少し勇気が必要かもしれません。
でも実は、日本各地の蒸留所が造るクラフトウイスキーには「その土地ならではの物語」が詰まっていて、飲むことで地域の風景や人々の営みを感じられる魅力があります。
その中でも今回ご紹介する 宮崎県・尾鈴山蒸留所の「Osuzu Malt New Born」 は、まさに「クラフトウイスキー入門」にぴったりの一本。地元の素材と自然を活かした造りで、分かりやすい風味の個性がありながら、楽しみやすい絶妙なバランスを持っています。
尾鈴山蒸留所の背景、宮崎という土地の特徴、New Bornの魅力や飲み方を詳しく解説し、クラフトウイスキーをまだ試したことがない方におすすめしていきます。
※※公式サイトも含めて在庫が無いので、あらかじめご了承ください※※
抽選販売を行うことがあるみたいなので、公式ページをチェックしてみてください。
宮崎県という土地:温暖な気候と豊かな自然が育むもの
まず、尾鈴山蒸留所がある宮崎県についてご紹介。
宮崎県は九州の南東部に位置し、太平洋に面した温暖な気候に恵まれています。年間の日照時間は全国トップクラスで、冬でも比較的温暖。青い空と緑の山々、そして肥沃な大地に囲まれ、農産物や畜産物の宝庫として知られています。
マンゴーや日向夏などの果物、宮崎牛、地鶏など、全国的に名を馳せる特産品も数多く存在します。さらに、焼酎文化が根強い地域でもあり、麦・芋・そばなど、多様な原料を活かした焼酎造りが盛んに行われてきました。
この「酒どころ」という背景が、ウイスキー造りに挑戦する土壌を育んだともいえます。長年培われてきた発酵や蒸留の知識が、クラフトウイスキーにも自然と受け継がれています。
そして、尾鈴山という山あいの地域は、清らかな水と澄んだ空気に恵まれた場所。蒸留所は森に囲まれた静かな環境にあり、まさに「酒を育てる理想の地」。
尾鈴山蒸留所とは?

尾鈴山蒸留所は、焼酎蔵「黒木本店」が手掛ける新しい蒸留所です。黒木本店といえば、麦焼酎「中々」や芋焼酎「百年の孤独」で全国に知られる存在。その技術と哲学を活かし、2019年から本格的にウイスキー造りに取り組み始めました。
最大の特徴は「徹底した手仕事と土地の恵みへのこだわり」。
- 自家製麦芽:原料となる大麦を自分たちで発芽させ、丁寧に麦芽に仕上げる。
- 木桶発酵:金属タンクではなく木桶で発酵させることで、微生物が生み出す複雑な香味を育む。
- 樽熟成:アメリカンオークに加え、地元・宮崎の栗材を使用した樽で熟成。土地の個性をダイレクトに反映させる。
これらの要素が合わさり、他では味わえない「尾鈴山らしいウイスキー」が生まれています。
「New Make」と「New Born」の違い
尾鈴山のウイスキーには大きく分けて2種類があります。

- New Make(ニューメイク)
蒸留したての原酒。透明で樽熟成を経ていないため、フレッシュで力強く、荒々しさが残ります。麦芽や発酵そのものの香りが楽しめますが、初めてのウィスキーを飲む方は少し飲みにくく感じられるかもしれません。

- New Born(ニューボーン)
蒸留後、約18か月の熟成を経た若いウイスキー。栗やオークの樽で育てられたことで、木の香りやバニラの甘さが加わり、味わいがぐっと丸くなっています。まだ「若さ」も残りますが、それがむしろフレッシュさとして楽しめるのが特徴です。
クラフトウイスキーを初めて試すなら、断然「New Born」がおすすめです。理由は「味の入り口が分かりやすい」から。熟成の恩恵で甘みや香りがしっかり感じられるため、飲んだ瞬間に「こういう風味なのか」と感じられます。
「New Born」の味わいと魅力
「Osuzu Malt New Born」はアルコール度数59度と力強い一本です。しかし、その中に広がる風味は豊かで繊細。
- 香り:栗材樽由来のウッディな香りに、バニラや麦芽の甘みが混ざる。
- 味わい:最初に力強いスパイス感があり、その後にほんのり甘さが追いかけてくる。
- 余韻:軽やかな苦みと樽香が長く続き、飲み終わった後も満足感が残る。
飲む際のポイントは「少し加水する」こと。トワイスアップ(水と1:1)や、数滴の加水だけでも香りがふわっと広がり、角が取れて飲みやすくなります。
おすすめ飲み方アドバイス
- まずはストレートで一口
香りと度数のインパクトを感じることで、ウイスキーの「そのもの」を知ることができます。 - 加水して風味の変化を楽しむ
数滴の水で香りが立ち上がり、甘さが前に出ます。トワイスアップにすると、バニラや麦芽のニュアンスがより明確になります。 - ロックでじっくり
氷が溶けるにつれて味が変化し、飲み進めるごとに表情が変わる楽しみがあります。 - ハイボールで食事と合わせる
ソーダ割りにすると爽快感が際立ち、食中酒としても活躍。揚げ物や焼き鳥など、宮崎らしい料理と相性抜群です。(宮崎地鶏とも相性最高です)
保存と扱いの工夫
ウイスキーはアルコール度数が高いため劣化はゆるやかですが、より長く美味しさを保つにはちょっとしたコツがあります。
- 直射日光を避け、冷暗所で保管する。
- 横に寝かせず、立てて保存する(コルクの劣化を防ぐ)。
- 開栓後は半年〜1年以内に飲み切るのが理想。
少しずつ飲みながら、香りや味の変化を感じていくのも楽しみの一つです。
贈り物・ギフトとしてのおすすめ
New Bornは、その物語性とデザインから「贈り物」としても魅力的です。
- クラフト好きの友人へのギフト
- 特別な日の記念品
- ウイスキーに詳しい方への「話題になる一本」
ただ飲むだけでなく、「宮崎の自然や文化を伝える」贈り物としても喜ばれるでしょう。
宮崎観光とともに楽しむウイスキー
旅行の目的地としても人気の宮崎。青島や高千穂峡、日向灘の絶景など自然の魅力にあふれています。そんな旅の途中で尾鈴山蒸留所を訪ねれば、土地の空気を五感で感じながらウイスキーを味わう特別な体験ができます。個人的にこれまで旅行してきた中で、高千穂が神秘的でした。
現地を訪れることで、ただの「お酒」ではなく「文化体験」へと変わるのがクラフトウイスキーの面白さです。
まとめ
クラフトウイスキーの世界は奥深く、銘柄ごとに個性がはっきりと異なります。そのため「最初の一本」で印象が大きく変わってしまうこともあります。
尾鈴山蒸留所の「New Born」は、そんな最初の一歩にふさわしい存在です。
- 地元の素材と伝統を活かした造り
- 初心者でも理解しやすい風味
- 贈り物にも自分時間にも使える万能さ
クラフトウイスキーの楽しさがきっと実感できるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
在庫がないのに紹介するか迷いましたが、
一度試飲させて貰った経緯があり、今回は単に紹介という形にしております。
販売があれば、sns(X)などでも告知させていただきます。
※2025年9月段階で売り切れとのことでした。
なので今回はアメリカンオーク樽で熟成させたジャパニーズシングルモルトウイスキーを紹介してます。
こちらも公式では既に売り切れが続出してます。在庫があるうちに購入おすすめします。