
「日本のウイスキーを飲んでみたいけど、どれを選んだらいいか分からない」
「蒸溜所ごとにどう違うのか知りたい」
そんな方におすすめしたいのが、大分県の 久住蒸溜所 です。
雄大な自然に囲まれた久住高原の環境を活かし、澄んだ水と空気で仕込まれるウイスキーは、他にはない「透明感と深みの両立」が魅力。特に「Single Malt Kuju」と「Blended Green Dram」は、初心者でも比較しやすく、自分の好みを発見するのにぴったりのラインナップです。
なぜ“久住”という土地がウイスキーを特別にするのか
久住蒸溜所があるのは、大分県竹田市・久住高原。阿蘇山の外輪山にあたり、標高約600m前後の高原地帯です。
- 寒暖差の大きな気候
昼と夜の温度差が大きく、熟成の進み方に独特のリズムが生まれます。これにより、若い原酒でも香りが立ちやすく、まろやかさが早く出やすいのが特徴です。 - 水の質の良さ
阿蘇の火山地帯を通った伏流水は、やわらかくミネラルを含み、ウイスキー仕込みに適しています。水割りにしても角が立たず、口当たりが柔らかいのはこの水質の恩恵です。 - 空気と環境
高原の澄んだ空気と湿度は、熟成庫に眠る樽にゆっくりとした呼吸をもたらし、アルコールの尖りを抑えてくれます。
つまり「久住の自然条件=ウイスキーをまろやかにし、香りを豊かに育てる舞台」。これが、久住蒸溜所の味を特別にしている秘密です。
Single Malt と Blended:味の違いを“舌で見分ける”
久住蒸溜所の代表的な2種類、「Single Malt Kuju」と「Blended Green Dram」。初心者にとっては「結局どっちがいいの?」と迷いやすいポイントです。
- Single Malt Kuju
自社蒸溜所のモルト原酒だけを使用。香りに奥行きがあり、飲むと草原を思わせる爽やかさと、熟した果実のようなふくらみが共存します。
👉 「香りをじっくり楽しみたい」「ウイスキーそのものの個性を味わいたい」人向け。

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- Blended Green Dram
久住のモルトに海外モルトをブレンドし、より飲みやすく仕上げた一本。軽やかでバランスがよく、初心者でもスッと入ってくる味わいです。
👉 「まずは飲みやすさ重視」「食事に合わせたい」人向け。

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舌で見分けるポイント
- 鼻に近づけて最初に香るニュアンス
シングルモルトは複雑に、ブレンドはスッキリと感じることが多いです。 - 口に含んだ時の広がり方
シングルモルトは奥に向かって広がるイメージ、ブレンドは横に軽く広がるイメージ。 - 余韻の長さ
シングルモルトは余韻が長く残り、ブレンドは短めで切れが良い。
こうした違いを意識すると、「自分はどちらが好きか」が自然と分かってきます。
久住蒸溜所の2製品の特徴
製品 | アルコール度数 | 味・香りの特徴 | 特長・設計 |
---|---|---|---|
Single Malt Kuju | 58% | 緑の果実の香り(熟す直前の)、洋ナシ、紅茶、柑橘、日なたの草むら、新品木材など。味はモルトの甘さ、ジューシーで果実味のあるフレーバー、メレンゲパイのような甘さと柑橘ピール。余韻は甘味と酸味のバランス、わずかにオイリーな舌触り。 | バーボン樽を中心に、リフィル樽・シェリー樽を重ねて熟成。カスクストレングスでボトリング。久住の自然と仕込み水を活かした原酒の個性をストレートに表現。 |
Green Dram | 46% | バニラ、フレッシュフラワー、新緑の草原、心地よいオークの香り。味は柔らかいモルトの甘み、花蜜、ブラウンシュガー、焼き菓子。フィニッシュに爽やかな酸味、木の風味、少しスパイス感。 | 輸入モルトを追加熟成(再樽詰め)してから、厳選された樽と久住の原酒をブレンド。久住蒸溜所唯一の定番ボトルで、「日常を彩る」ウイスキーとしての設計。名前「Green Dram」は草原(Green)と一杯のウイスキー(Dram)の組み合わせで、自然と共にある日常の楽しみを象徴。 |
選び方のヒント
チェック項目 | Single Malt Kuju での特徴 | ポイント |
---|---|---|
度数 | 58%と高め → コク・アルコール感が強い | 少量ずつ、水割りや加水で角を取る |
香りの広がり | フルーツ、柑橘、草の香り、木の香りが複雑 | グラスを少し持ち上げて香りを遠くから → 鼻を近づけて深く香りを取る |
甘味と酸味のバランス | 甘さと果実味が前面に出て、酸味が切れを与えてくれる | 甘さにだけ頼らず、酸味や苦味を少し意識してみると「重い」感じを防げる |
まとめ
久住蒸溜所のウイスキーは、ただ飲むだけでなく「土地の空気や水、自然そのものを味わう」体験でもあります。
シングルモルトの力強さに自分の好みを見つけてもよし、グリーンドラムの軽やかさを日常に取り入れてもよし。
大切なのは「自分にとって心地よい一杯」を探すことです。
加水してみたり、食事と合わせてみたり、シーンを変えて試すことで、同じボトルでも表情が変わります。
ぜひ久住蒸溜所の一杯を手にとってみてください。
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